【アプリ市場調査】どこよりも早い?2015年アプリ市場総括-GooglePlayランキングから見る売上上位アプリとなるための条件-

absuke absuke
2015/09/08 (Tue)
スマホゲーム集客


【アプリ市場調査】どこよりも早い?2015年アプリ市場総括-GooglePlayランキングから見る売上上位アプリとなるための条件-

-はじめに-

2015年も3分の2が終わりました。昨今ではアプリ市場も成熟したと言われはじめていますが、
以前と比較して具体的にどのような変化が起こっているのでしょうか。
今回はGooglePlayのゲーム売上ランキングから最新のアプリ市場を考察し、
現状のアプリプロモーションの課題を紐解いていきます。

今回は考察にあたり、2015年9月1日のGooglePlayゲーム売上ランキングTOP100のデータを使用しました。
(弊社ランキングツールであるGPAnalyzerからランキングデータを取得)
はじめに売上ランキングTOP100タイトルをデベロッパー別で見ると、最も多かったのはLINEの9タイトルですが、
同じく9タイトルでスクウェア・エニックス、バンダイナムコゲームス8タイトル、セガ6タイトルと続き、
今まで以上にコンシューマ系ゲーム会社の存在感が増し、市場を牽引していると言えるかもしれません。

レビューの評価でみると、平均評価が最も高いアプリは、
Supercellの『クラッシュ・オブ・クラン (Clash of Clans)』の4.6となっており、
TOP100タイトルの平均は4.0点となっていました。
また配信を開始年別のタイトルに目を向けると、2014年タイトルが全体の40%超を占めている一方で、
2012年にリリースされたタイトルも9タイトルがTOP100に残っており、
そのうち最もリリースが速いタイトルはDonutsの『暴走列伝 単車の虎』となりました。
今回はランキング分析にあたり、配信年タイトルという視点で見て行きたいと思います。
配信年のタイトルで見ると2015年はアプリ市場が大きく変遷していることがわかりました。

デベロッパー別と配信年別アプリ数

市場の成熟に伴い売上トップ100入りは狭き門へ、さらに初動の売上ランキングでの上位進出がより困難に-

2015年9月1日のGooglePlayゲーム売上ランキングTOP100のデータから、
配信開始年別の売上TOP100タイトルの平均ランキングの推移をまとめてみました。

配信開始年別の平均売上ランキング推移

最初にTOP100にランクインした期間を見てみると、ヒットタイトルはリリース後の7~14日以内には
売上ランキングTOP100にランクインしています。この部分に関しては配信開始年を問わず同様の傾向となっているため、
以前からのアプリのスタートダッシュの重要性は変わっていないということが言えます。
次に、2014年以降は初動の上位への進出がさらに困難になっていることがわかります。
配信30日後で見ても、2012年は35位、2013年は26位と平均で50位以内に上位進出していますが、
2014年には57位、2015年には73位と、アプリの市場が成熟しゲームコンテンツが増加したことに伴ってか、
2014年以降のタイトルの初動の上位進出が難しくなっています。

 

平均レビュー点は減少傾向-ゲームに対するユーザの評価は年々シビアに-

先ほどのグラフを再度見てみると、2015年タイトルに関しては30日後に一時的にランキングが下降しますが、
60日以降で急激にランキングの上昇を見せています。
ここで合わせて配信年別の平均レビュー点の推移を見たいと思います。

配信年別のアプリの平均レビュー点推移

2015年タイトルに見られる特徴として、30日後以降のレビューが上昇傾向にあることが見てわかると思います。
売上ランキングのグラフを見ても、ヒットタイトルは30日以降で急激にランキングの上昇を見せています。
売上上位のアプリにおいては、イベントやキャンペーンを含めてユーザの支持を集めるような運営も重要な要素になっており、ここから30日後以降の運営も重要となってきているといえるのではないでしょうか。
またレビューが増えるためには、レビューを書く新規ユーザの獲得も重要な要素になってきますので
新着期間後のプロモーションも重要となります。この期間でユーザをどのように獲得していくかもあわせて課題となると言えます。

また配信開始年毎の平均レビュー点から、配信開始年が新しくなるにつれて
ゲームに対するユーザの評価は年々厳しくなっていることもわかります。
ゲームコンテンツの増加に伴い、ユーザのゲームに対する要求が上がったことや招待施策を実施するタイトルの減少などが原因と言えるでしょう。

 

アプリは初動のプロモーションの重要性に加えて30日以降の集客と運営も重要な要素に-

ランキングから主に下記2点が明らかになったと思います。

①2014年までのタイトルに関して、売上ランキング推移、平均レビュー点の推移ともに、
配信開始30日後までのランキング、平均レビュー点からその後も大きな動きはほとんどないと言えます。
このことからアプリにおいては事前予約を中心とした初動のプロモーションが最重要と言われていました。

②2015年タイトルはランキング推移と平均レビュー点の推移が今までとは大きく異なります。
配信開始後30日までの初動の重要性は変わりませんが、
加えて30日以降の施策がその後のランキング推移と平均レビュー点推移に大きく関わっており、
初動に加えて30日後のユーザ獲得と運営が重要となっています。
2014年以前のランキングと比較しても、2015年のランキングには今までとは異なる大きな動きがあり、
まさにアプリ市場は変遷していると言えます。

 

これからヒットタイトルを創出するためのプロモーション施策とは?

ではこれからリリースするタイトルを売上ランキングTOP100にランクインするタイトルにするためには
どのようなプロモーションを実施すれば良いのでしょうか。
GooglePlayのゲーム売上ランキングから考察してきたことをまとめると3点の施策が見えてくると思います。

①事前予約プロモーションの重要性
ランキングから以前と変わらず7~14日以内でのTOP100ランキングに入ることが重要だとわかりました。
実際に2015年にリリースされた29タイトルを見てみると、1タイトルを除く(Kingの『キャンディークラッシュソーダ』)、
28タイトルが事前予約を実施していることがわかりました。
そのうちの18タイトルは主要事前予約媒体への出稿を行い、少し手前味噌で恐縮ですが、
18タイトルの約95%となる17タイトルが弊社事前予約メニュー「ハヤトク」の出稿も行っていました。
売上上位を目指すタイトルであれば事前予約プロモーションは必須のプロモーションと言えます。

②配信開始前のβテストによるユーザレビュー施策
ランキングより、配信開始年毎の平均レビュー点から、ゲームに対するユーザの評価は年々厳しくなり、招待施策の減少から今後ますます平均レビュー点は下がっていくことが想定されます。
事実として、事前予約が10万件集まっても初動で上手くいかないタイトルが顕在化しはじめており、
例えばバグ・サーバ負荷・ゲームバランスなどの要因により、レビューが2点台となり初動での追加プロモーションが打てず、
結果として数値が伸びず実質半月でサービス終了が決まったタイトルもありました。

実際にAppBroadCastではゲーム会社様の課題を知るため定期的にインタビューを行っていますが、
最新のタイトルにおいてはバグやガチャの割合、ゲームバランスなどに対してユーザの評価が非常に厳しくなっており、
レビューの低評価に繋がるとのことでした。レビューが低いとストア経由のインストール数に影響が大きいため、
ゲーム会社様での大きな課題のひとつとなっています。
このような状況もあり、配信開始前にユーザの声を聞くために、現在はβテストを実施するタイトルが増加しています。
弊社でもβテストメニュー「サキプレ」を提供していますが、βテストを実施することで、
社内のデバッグでは見つけられなかった致命的なバグの発見や、ユーザの反応を確認できることもあり、
ゲーム会社様からの評価は非常に高くなっています。今後βテストを実施するタイトルはさらに増えてくると思います。

③配信30日後以降の質の良いユーザを集めるプロモーション施策
ランキングからヒットタイトルとなるためには、配信開始後30日以降でどのようにユーザの集客を行うかが重要であることがわかりました。
GooglePlayの場合、アプリを配信開始してから30日間は、新着ランキングに掲載開始されるという大きな特徴があり、
初速のプロモーションにおいてランキング上位からの集客手法は非常に重要なプロモーション手段になっています。
しかし、一方で新着期間後に同様に大規模のユーザ獲得を行うことは難しく、
DAUの減少とともに売上ランキングTOP100圏外となるアプリも少なくありません。
新着期間後にどのようにユーザの集客を行うかはGooglePlayにおけるプロモーションの課題となっています。

プロモーション予算が潤沢にある会社であれば、TVCM出稿などの選択肢もありますが、
多くの会社はプロモーション予算が限られていると思います。AppBroadCastでもこの課題を解決するために、
配信開始後にゲームギフトを使って質の高いユーザを集客できるメニューである「ギフトゲット」の提供を開始しましたが、ユーザの獲得規模は現状は大きくはありません。
配信開始30日後でユーザを大規模に獲得するために、アドネットワークなどの運用メニューに加えて、
「ギフトゲット」などの多くのメディアの広告枠へ出稿することで多くのユーザを集めることが、
現状では最適なプロモーション施策と言えそうです。

 

-最後に-

GooglePlayの売上ランキングの動きから、2014年以前とは大きく異なり2015年は大きな変化が起きている事がわかります。2015年はアプリの市場にとって大きな変遷の時期となりました。
今後リリースするタイトルにおいては、売上ランキング上位を目指すために、初動の成功とともに、
配信開始後の30日目以降のプロモーションと運営が鍵となると言えます。

またアプリ市場は成熟化したと言われますが、ヒットタイトルが出にくくなったのかというとそうではないと思います。2015年タイトルの売上ランキングの推移を見ればわかりますが、30日以降のプロモーションと運営を上手く行えば、
60日以降は一気に売上ランキングは急上昇しており、既存タイトルに変わってランキングを席巻するようなタイトルになる可能性もあることがわかります。

来週末には東京ゲームショウが行われ、今後配信予定のスマホゲームも多く発表されます。
2015年も残り4ヶ月となりましたが今後どのようなタイトルが売上ランキング上位にランクインしてくるのか、
今後のランキングに注目したいと思います。