【アプリ市場調査】東京ゲームショウ2015でも存在感を示した、恋愛ゲームの最大手「ボルテージ」!10年連続増収達成の背景にあった“仕掛け”とは?

absuke absuke
2015/10/01 (Thu)
スマホゲーム集客


【アプリ市場調査】東京ゲームショウ2015でも存在感を示した、恋愛ゲームの最大手「ボルテージ」!10年連続増収達成の背景にあった“仕掛け”とは?

はじめに

スマホゲームの中には様々なジャンルがあり、各社の戦略と大きく関わっています。
幅広いジャンルのゲームをリリースしてリーチできるユーザを拡大する会社もあれば、
特定のジャンルに絞ってゲームをリリースし続けるなどの会社もあります。

特定のジャンルに絞ってゲームを投下し続ける会社として、すぐに思いつくのは
恋愛ゲームの最大手となる「株式会社ボルテージ」ではないでしょうか。
先日開催された東京ゲームショウ2015においても、恋愛ゲームの世界観を再現したブースを出展し、
「壁ドン」、「あごクイ」、「頭ポンポン」など4日間合計で約4,500名の来場者が
様々なリアル恋アプ体験をしたことで話題となりました。

ここ数年、スマートフォンゲーム業界でも多くの企業が上場していますが、
ボルテージはモバイルゲームの会社としては非常に早い段階で上場した会社になり、
2010年6月にはマザーズに上場、その1年後には東証一部へと鞍替えしています。

今回は恋愛ゲーム最大手のボルテージの直近10年間業績推移と、主なトピックスについて見ていきたいと思います。

 

10年連続の増収達成、昨年は年間売上100億円の達成

■06-15年6月期の業績推移

ボルテージ  直近10年間(06-15年)の業績推移
※クリックで拡大

上記が直近10年間の業績推移となります。10年連続の増収、また昨年には年間売上100億円を達成しています。
比較的、事業体として波があると言われているゲーム業界ということを考えると、
10年間数字を積み続けることがどれだけすごいことかわかると思います。

またこの期間でのトピックを振り返ってみると、ボルテージはいくつかの事業撤退も行っていました。

・2007年⇒メディアプランニング事業終了
・2010年⇒モバイル広告事業終了
・2011年⇒パッケージ事業、モバイルコマース事業終了

事業の選択と集中によるモバイルコンテンツ事業へ注力した様子も伺えます。

また、同時にグローバル展開も行っています。
2011年7月に「PIRATES IN LOVE」で、海外向け「RomanceSims」シリーズを提供開始したのを皮切りに、
2012年5月にはサンフランシスコに子会社を、創業者の津谷氏自らが代表を務めるかたちで設立するなど、
グローバル展開へ積極的に投資をしています。

翌年の2013年7月には、津谷氏と変わるかたちで、横田氏(現任)を日本国内の代表に据えるなどからも
津谷氏のグローバル事業への本気度も伺えるのではないでしょうか。

 

10年連続の増収達成の背景にある“仕掛け”とは

ボルテージ数値推移
※クリックで拡大

上記が、10年間の数字推移をまとめたものになりますが、
こうした業績推移を辿ってきた背景には“仕掛け”があります。

2015年2月に『「胸キュン」で100億円』という書籍を発表していますが、その書籍の中に、
「ヒット作を作り出すためのフォーマットがあり、各メンバーがフォーマットを活用し
コンテンツを生み出していくことで、優良なタイトルが投下し続けられるという仕掛けを築いてきている。
さらにフォーマットはブラッシュアップされており、変化にも対応できる。」
と書かれています。

創業者の津谷氏自身は、映画を学びにアメリカへ留学するなど、映画作りのノウハウを持っています。
そのノウハウを恋愛ゲームに転用させたのが、ボルテージ流のコンテンツ作りと言えるのではないでしょうか。

 

おわりに-直近の数値から考える今後の展開-

直近2015年6月期におけるセグメント別の売上・営利は下記となります。

・日本語版恋愛ドラマアプリ
売上:89億円(構成比84%)
営利:12億円

・英語版恋愛ドラマアプリ
売上:14.9億円(構成比14%)
営利:△2.1億円

・サスペンスアプリ
売上:2億円(構成比2%)
営利:△5.1%

英語版恋愛ドラマアプリと、2013年に開始したサスペンスアプリに関しては
まだ投資フェーズと言えると思いますが、今後ノウハウが溜まっていきコンテンツとしても
ブラッシュアップされることが予想され、今後の推移が楽しみなセグメントとなります。

成長の裏には、コンテンツを生み出し続ける”仕掛け作り”があったボルテージ。
今期も成長し続けるのか、その展開に注目したいと思います。