スマホゲーム事業を開始して4年の「サイバーエージェント」、好調なゲーム事業の4年間の動きを決算資料から紐解く!

absuke absuke
2015/11/05 (Thu)
スマホゲーム集客


スマホゲーム事業を開始して4年の「サイバーエージェント」、好調なゲーム事業の4年間の動きを決算資料から紐解く!

はじめに

スマートフォン転換期とも言える2011~2012年頃からゲーム業界で頭角を現してきた会社があります。
それは「株式会社サイバーエージェント」です。

元々ネット広告やAmebaといった事業が柱となっていいた同社ですが、
ここ5年で、全体数字の対比として売上高で約30%、営業利益で約50%と
シェアを伸ばしてきているプロダクトが「ゲーム事業」となります。

■2015年9月期のゲーム事業業績

CAゲーム事業業績
※クリックで拡大表示

売上高:689億円(前年同期比+35.8%)
営業利益:159億円(同+88.3%)
営業利益率:23.0%

2010年以前からPCやフィーチャーフォン向けで提供をしていたゲーム事業ですが、
スマホ領域に参入した2011年後半から大きく成長させ、
2015年9月期での売上高は689億円にまで成長しました。

Cygamesがヒット作を多く生むなど、主に国内ネイティブゲームがけん引、
ブラウザゲームも「グランブルーファンタジー」が成長の起因となりました。
営業利益率は20%を超えています。

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※2015年通期決算説明資料より引用

このグラフも各所で話題になってましたね。

■スマホゲーム事業を開始して4年、売上構成比に変化が

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※2015年通期決算説明資料より引用

上記、決算説明資料になりますが、ご覧の通り、スマホゲームがスタートしたのが(厳密に言うと数字が生まれたのが)、4期前になり、今回の決算発表でちょうど丸4年が経過したことになります。

CA売上構成
※クリックで拡大表示

4年間を振り返ると、売上構成比に変化があることが見て取れます。

2012年9月期(2011年10月~2012年9月)は、PC・フィーチャーフォン向けの数字が53%と半数以上を占めています。
2013年9月期には、国内のブラウザスマホゲームが40%超えとなり、海外も20%と大きく躍進してきます。
また、2013年9月期にはPC・フィーチャーフォンは23%となりました。

2014年9月期に入ると、今度は国内ネイティブスマホゲームが40%超えとトップのシェアを占めるようになってきます。
この時点で、国内ブラウザスマホゲームとほぼ半々のシェアとなっています。
また海外とPC・フィーチャーフォンはそれぞれ約10%程度となります。

直近の2015年9月期(2014年10月~2015年9月)を見てみると
、国内ネイティブスマホゲームが56%、国内ブラウザスマホゲームが35%と
ネイティブがシェアを大きく占める結果となっています。
海外とPC・フィーチャーフォンはそれぞれ一桁台に減少しました。

まとめると、

2012年⇒PC・フィーチャーフォン
2013年⇒国内ブラウザスマホゲーム、海外
2014年⇒国内ネイティブスマホゲーム
2015年⇒国内ネイティブスマホゲーム

上記のような流れになり、時流の変化に合わせた注力を行ってきているのが見て取れる経過となりました。

振り返ってみると、近年はネイティブスマホゲームへ最も注力しているようです。
海外に関しては、Cygames「神撃のバハムート」がヒットを飛ばしたこともありましたが、
今は海外にそこまで注力していないように思えます。何はともあれ、これだけの数字の成長は素晴らしいですね。

■なぜ上手くいってるのか

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※2015年通期決算説明資料より引用

なぜ、こんなにも上手くいっているのか気になるところですが、
直近の決算説明資料を見てみると、下記の3点の記述があります。

・高い運用力
・Cygamesの打率の高さ
・ノウハウのグループ横展開

自社における過去の成功・失敗への分析や、国内外における市場調査など、
全て含めたかたちでのノウハウのグループへの横展開が成功をしているように思えます。
運用力や打率の高さなども、過去のノウハウなどを活用している結果と言えるのではないでしょうか。

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※2015年通期決算説明資料より引用

現在、ゲーム事業だけで11社のグループ会社を持つ同社、
ゲーム事業に関わる人数も865人(全体従業員数の24%)までに成長しています。
これだけ多くの人を掛けても、ヒット作を生み大きな利益を残しているのは
グループ間でのナレッジ共有がしっかりと出来てる証拠であると思います。

■今期について

直近での「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」などのヒットもあり、
足元の状況が良いため、今期の数字も期待がかかるのではないでしょうか。
2016年9月期のゲーム事業は、セグメント変更によりAmebaのゲームの数字も入ってきますが、
200億円の営業利益を見込んでおります。その動向にますます注目したいと思います。