スマホゲーム各社の開発費はどのくらい!?開発費用が高騰していると言われている直近2年間のスマホゲーム会社の開発費の推移を調査

absuke absuke
2015/12/03 (Thu)
スマホゲーム集客


スマホゲーム各社の開発費はどのくらい!?開発費用が高騰していると言われている直近2年間のスマホゲーム会社の開発費の推移を調査

季節も早いもので年末に差し掛かり、各社ゲームの年末年始イベントの仕込みも出てきています。
そのようなイベントや新規タイトルのリリースについてまわるのは開発費となります。

今回は「開発費」にフォーカスしてみたいと思います。

ここで見ていく開発費ですが、「外注費」と「人件費(労務費)」で見ていきます。
人件費に関しては2軸あるかと思います。
売上原価に含まれるもの(=開発スタッフの人件費)、
販管費に含まれるもの(=開発部門以外の人件費)の2軸です。

会社によって記載・計上が異なるケースがあり、多少差があるかと思いますが、
人件費に関しては「開発スタッフの人件費」を抽出して見ていきます。
そのため、参考値として見て頂ければと思います。

■スマホゲーム各社の開発費(直近約2年半)

開発費_各社比較.png

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※IR資料より費用を抽出出来た会社のみ記載

ゲーム以外の収益が大きい会社は除外しています。
各社、規模感が異なりますが、やはりミクシィ、コロプラ、gumiあたりは
10億円以上となっており規模が大きいです。
(残念ながらガンホーは費用抽出が出来ませんでした)

近年、ゲームクオリティが上がってきており、開発費用が高騰していると言われています。
ゲームの新規リリースや既存タイトルの追加開発などのタイミングにもよりますが、
2年前と比較して各社の開発費用も上昇傾向となっていることが伺えるかと思います。

ざっくり、中堅規模で3~5億円/Q、大規模で15億以上/Qといったところでしょうか。

■ミクシィ、コロプラ、gumiを個別に見てみる

上記の中から特に開発費の多い、3社を個別に振り返りたいと思います。
ミクシィ、コロプラ、gumiの3社です。

・ミクシィ

開発費_ミクシィ
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ミクシィは他社と比較して、突出して開発費用が高いです。
外注費がコストの大半を占めております。
これは、モンストの外注費によるものが大きいですが、
直近の7-9月では、3DS版の開発や新規タイトルの開発などに約7億円/Qを計上しています。

ゲーム以外のメディア事業も含んでいますが、
2015年はQベースで外注費:約44億円、開発人件費:約3~4.5億円と大きく増加しています。

・コロプラ

開発費_コロプラ
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ミクシィとは異なり、人件費の割合が大きくなっております。
※人件費が開発部門以外の費用も入ってると思われます

売上規模に比例して開発費用も綺麗な右肩上がりとなってます。
昨期は新規タイトルリリースが3本と例年と比べて少なかったですが、
注力である「黒猫のウィズ」や「白猫プロジェクト」など人気既存タイトルにて、
追加開発等も多かったのではないでしょうか。
今期は新規タイトルのリリースも控えるため、開発費の増加が見込まれそうです。

・gumi

開発費_gumi
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2014年に関しては、細かいものも合わせるとリリースが多かったこともあり、
開発費用が多く投下された印象です。
ただ、2014年末~2015年初をピークにコストの見直しが入り以降減少傾向となっています。
ちなみにピーク時は約20億円/Qの規模感となっています。
スクエニとの合作「FFブレイブエクスヴィアス」の開発費用も大きかったように思えます。

減少傾向とはいえ、開発中のタイトルは直近1Qの段階で14本と多くあり、
今後の推移が気になるところです。

■おわりに

ゲーム会社各社で波はあるものの、近年の開発費用の高騰を感じることが出来ました。

スマホゲーム業界は、ヒットタイトルの有無によって大きく業績が左右される業界であり、
当然ながら各社ヒットを狙ってくるのですが、
ヒットの打率を高めるために、良質なコンテンツや演出などを入れるなど、
より高いクオリティが求められる傾向にあるかと思います。

このような背景もあり、投資費用は高騰していると思われます。
より初期費用を投じることで、当然投資回収も長くなってきます。
ゲーム開発のハードルが上がる状況において、
コスト観点での各社の動きも気になるところです。