スマートフォンゲーム業界の決算比較-ガンホー、ミクシィ、コロプラの決算数字の振り返りと今後の展望について比較

absuke absuke
2016/02/15 (Mon)
スマホゲーム集客


スマートフォンゲーム業界の決算比較-ガンホー、ミクシィ、コロプラの決算数字の振り返りと今後の展望について比較

1月末から始まった決算発表シーズンも一通り落ち着いた感がありますが、今回はスマホゲーム業界の”BIG3”と言える
ガンホー、ミクシィ、コロプラの数字の振り返りと今後の動きを見ていきたいと思います。

■ガンホー

ガンホー
※クリックで拡大表示

12月期ということで、本決算だったガンホーですが、
引き続き高い水準での数字となりましたが、前年対比で減収減益となっております。

9784828a

出典:http://www.gungho.co.jp/ir/uploads/irk20160202_7.pdf

今期を四半期毎に振り返ると、ヒットアプリ「パズドラ」がリリースから4年経過し数字の伸びに陰りが出てきた影響か、ダウントレンドになっています。ただ、1Q⇒2Qから考えますと、緩やかな下降線になっているのがわかります。

・既存タイトル振り返りと今後の展望

f6a56c66

決算数字に比例して「パズドラ」のMAUと課金率も減少傾向にあります。
ゲーム側でのブラッシュアップとしては、協力プレイダンジョンにおいて、
フレンドマッチング機能の実装や、マルチプレイ専用クリア報酬の検討などの動きが出てきています。

また、スマホ以外ではパズドラシリーズの最新作として「パズドラX(クロス)」が
ニンテンドー3DSにてリリース予定となっています。

”海外は北米が伸びている”

aa98dac6

北米におけるパズドラDL数が、900万DLを突破してきております。
年明けからはTVCMも再開したようで、1Qおよび今期のさらなる飛躍が期待されます。
また、他国展開としては中国版が開発中なようで、1Q中にも配信予定とのこと。

be5a851d

パズドラ以外のタイトルとしては、TVCMが奏功した「サモンズボード」が累計400万DL突破。
台湾・香港・マカオといった海外でのリリースも開始しています。

e9f2d549

ディバインゲートはTOKYO MXにてテレビアニメの放送を1月に開始。
リアルイベントやグッズ展開などもさらに加速していきそうです。

・新規タイトルの動き
新規タイトルは2本予定。1本はスマホ向けで2016年春に配信予定。
もう1タイトルはPlayStation4向け新作ゲーム 「LET IT DIE」が決定しています。

・その他新たな動き

b7f94621

その他の動きとして、パートナーパブリッシング事業において2タイトルの発売/サービス予定となっている。特筆事項としては、フランスのゲーム会社ゲームロフトより、日本国内におけるパブリッシング権を獲得したこと。第一弾として「ディズニー:マジック キングダムズ」が決定。こちらも注目です。

■ミクシィ

ミクシィ
※クリックで拡大表示

続いてはミクシィの振り返り。エンターテインメント事業が大きく伸長し、売上・利益ともに大幅増となりました。
なお、エンターテインメント事業はQベースで売上500億円を突破してきています。
ゲーム以外の要素として、メディアプラットフォーム事業があるがこちらは、3Q単体で36億円の売上となっています。

・既存タイトル振り返りと今後の展望

e9421a2d

出典:http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=22135&code=2121

「モンスト」提供から約2年3ヵ月が経過していますが、ユーザー数は拡大し続けています。
「エヴァンゲリオン」などとのゲーム内コラボ企画が奏功したことが要因として挙げられます。
コラボ企画としては、「ストリートファイターV」も予定されています。

また、上記ピンクの箇所を見て頂くと海外ユーザーも拡大傾向にあるのがわかります。
北米においては、本格的なマーケティングを2016年春に開始予定でUI/UXの変更などアプリ刷新に動くようです。
Facebookをマーケティングパートナーとし、動画広告をメインにするとのこと。

df21d7e6

話を国内に戻すと、トピックスとしては大きく2点。
1点は、2015年12月17日発売した3DS版「モンスト」にて出荷数が100万本を突破したこと、
2点目はYoutubeで配信しているアニメの再生回数が2,500万回を突破をしてことが挙げられます。

・新規タイトル
まだ、具体的な数字は出てきていないが、1月20日に配信開始となった「ブラックナイトストライカーズ」、春に開始予定の「マーベル ツムツム」の進捗も今後楽しみなところです。

・その他新たな動き

9a2b24ad

「闘会議2016」に出展し「XFLAGバトルコロシアム」を開催。
”eスポーツ”分野にも活発な動きを見ることが出来ます。

■コロプラ

コロプラ
※クリックで拡大表示

続いて、コロプラ決算。昨対比で売上・利益ともに大きく伸長しています。
Qベースでの売上規模は230億円台、営利規模も100億円を突破してきており、引き続きの好調さが伺えます。

出典:http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=21940&code=3668

四半期毎の伸びを見ても右肩成長ぶりがよくわかります。

c92e54d0

 

 

・既存タイトル振り返りと今後の展望

15c38920

FY2014開始アプリの伸びが目立っておりますが、
トピックスとしては猫シリーズの「白猫プロジェクト」「黒猫のウィズ」が伸びています。
「黒猫のウィズ」は2013年リリースアプリながら、1年半ぶりにがQoQで増収となりました。

・新規タイトル

614411d5

1Qでの新作リリースは無かったものの、今期は新規タイトルを6本予定。
スポーツ系4本と、スポーツ系に注力見込みですが、
12月には「激突!!Jリーグ プニコンサッカー」の発表会が行われるなど、
2Q以降で期待のタイトルが続々登場してきそうです。

・その他新たな動き

fb4de3d9

新たな動きとしては、VR領域への投資。
コロプラ100%子会社のコロプラネクストが運用する「Colopl VR FUND」が立ち上がっております。
ゲームについては、既存タイトル2本に続いて今春新作2本を投入予定で、こちらも気になる動きとなりそうです。

以上、3社の決算トピックスになります。
各社によって少し色が異なるのが伺えますが、比較的似ているのはガンホーとミクシィで、
特にニンテンドー3DSでの動きや海外展開(特に北米地域におけるマーケティング)、アニメなど、
状況が似ているように思えます。コロプラはVR領域が新規の動きとしては他社にない特徴的な動きとなっています。

数字だけ見た時に、ヒットアプリがダウントレンドに入ってきたガンホーの次の打ち手は気になるところです。

サイバーエージェントなど他の勢力も強力になる中、”BIG3”の動きに引き続き注目です。