【グリーの新規事業に注目】非ゲーム事業への投資に続いてゲーム関連事業への新たな投資が相次いだグリー、次に仕掛ける新たな柱とは?

absuke absuke
2016/05/09 (Mon)
スマホゲーム集客


【グリーの新規事業に注目】非ゲーム事業への投資に続いてゲーム関連事業への新たな投資が相次いだグリー、次に仕掛ける新たな柱とは?

決算シーズンが到来しています。スマホゲーム会社も発表が始まってきておりますが、
今回は先日発表されましたグリーについて。決算の数字ではなく、新規事業にフォーカスしてみたいと思います。

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▲グリー決算説明資料より引用
出典:http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1349248

フォーカスしたいのは赤枠で囲われた部分になります。

◆コイン消費は下降トレンド

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以前は爆発的な勢いがあったグリーですが、市況の変化等もあり、
自社プラットフォーム含め勢いに陰りが見えてきております。
依然大きい数字ではありますが、上記コイン消費の推移に関しても、
以前よりも減少幅は減ってきているものの、引き続き下降トレンドでの推移となっています。

 

”豊富な投資原資は強み”

ただ、グリーの強みは投資原資が豊富にあるという点。
現在も利益を残しておりますが、過去から蓄積されてきた大きな利益は新たな柱作りへの源泉となっております。

新規事業への投資は、リフォームEC「リノコ」(2014年にセカイエを子会社化)や「LIMIA」等の
住まい系プラットフォーム事業 や フィットネス系サブスクリプションサービス「Lespas」、
ベビーシッターサービス「スマートシッタ―」などにみられるヘルスケア系プラットフォームなど、
当初は非ゲームへの投資が目立っておりました。

 

”ノウハウを活かしたゲーム関連での新規事業が成長中”

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先述した通り、非ゲームへの投資が目立っていたのですが、この半年くらいで出てきたのがゲーム関連での新規事業。
非ゲームも順調に成長中と思われますが、やはりゲーム関連事業においては、
積み上げてきたノウハウが活きてきそうです。

ゲーム関連新規事業は下記3つになります。

・ファンプレックス
⇒ゲーム運営事業

・ExPlay
⇒カスタマーエクスペリエンス事業

・VR事業

 

◆「ファンプレックス」設立でセカンダリー市場に参入

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注目したいのはファンプレックスの設立。
マイネットをはじめとして昨年から今年にかけて多くの会社が参入してきている
セカンダリー事業(既存ゲームの受託や買取)にグリーも2月に参入を発表。

市場としても一定の伸びが期待出来そうな点と、
グリー曰く、現状で想定を上回るニーズがあるようで、今後に期待が掛かる事業といえそうです。
ちなみに、2017年にはコイン消費が100億を想定。内製タイトルで多くの実績を残してきているため、
コインの消費も加速しそうです。

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カスタマーエクスペリエンス事業の「ExPlay」に関しては、
今まで培ってきたカスタマーサービス全般を切り出して事業化し子会社にした形となります。
狙いとしては、受託の増加。内部に抱える人的リソースの多さも強みの一つであり、
自社の既存の強みを活かした事業といえるかと思います。

 

◆注目市場のVRには開発だけでなくファンドも設立

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以前書いたエントリーでもある通り、グリーはVR事業に対して注力しております。
gumiやコロプラといった他の大手デベロッパーも注力しているこの領域ですが、
グリーは主に投資/開発/市場振興の3つの柱になります。

 

”4月には北米向けでVRファンドを設立”

4月に北米VRスタートアップを中心に投資するファンド「GVR Fund」を組成。
グリーは2011年に北米に進出していることもあり、既に一定のネットワークがあると思われるため、
意思決定のスピード感も早そうなイメージです。実際に1月から開始されており、既に2社に投資済み。
当ファンドは7年間で1200万ドルの規模感となっています。

もう一点、VRでのトピックスは、HTCとの業務連携。
こちらは3月に発表されておりますが、ハードとの提携は他社とは異なるユニークな点といえると思います。
スタジオ「GREE VR Studio」も立ち上げており、本気度が伺えるVR事業も大きく育つ柱として期待が掛かりそうです。

投資期ともいえるグリーですが、中長期的な視点で広範囲で種蒔きをしていることもあり、
各領域での成長が楽しみです。4Qもリリースが多く出そうな気がします。