「ゴシックは魔法乙女」好調でネイティブゲームの売上比率が70%を超えるなど、業績がV字回復したケイブの昨期を振り返る

absuke absuke
2016/08/02 (Tue)
スマホゲーム集客


「ゴシックは魔法乙女」好調でネイティブゲームの売上比率が70%を超えるなど、業績がV字回復したケイブの昨期を振り返る

決算発表のシーズンとなりました。
先日、本決算の発表がありましたケイブを今回は取り上げたいと思います。

まずは2016年5月期決算数字から振り返ります。

◆業績(2016年5月期)
売上高:23億4,400万円(前年同期比+40.8%)
営業利益:1億500万円(同▲4億5,500万円)
経常利益:1億300万円(同▲4億8,500万円)
当期純利益:9,500万円(同▲7億2,800万円)

ケイブ1

▲ケイブ決算説明資料より

直近5年間の中長期的な業績推移(四半期毎)で見てみますと、3期連続で減収となり、投資等の要因も響き赤字幅も大きくなるなど、
少し苦しい時期が続いたかと思いますが、この1年業績が回復しているのがわかると思います。
2016年5月期の業績回復要因に迫りたいと思います。

”自信のドシューティングタイトルが好調”

ケイブ2
▲ゴシックは魔法乙女 サイトより

好調の要因はスマホゲーム「ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~」が好調に推移していることにあります。
ケイブといえば、シューティングゲームですが、このスマホゲームタイトルも乙女系シューティングRPG。
ケイブが「自信のドシューティング完成」と自身で言うくらいのタイトルです。

ケイブ3

「ゴシックは魔法乙女」は2015年4月にリリース。
1周年を迎えたわけですが、リリース後約3ヵ月で100万ダウンロードを記録するなどスタートも好調でした。
勢いは衰えず今年の6月には250万ダウンロードを突破、AppStoreのデイリーゲームランキングも最高で33位を記録するなど躍進しています。

これまで、3回の大型アップデートを行っていますが、3月に追加したギルド機能が奏功し、アクティブユーザーも増加傾向にあります。
その他、様々なイベント施策は多数行われてましたが、ユニークな施策としては下記がありました。

≪コラボ≫

・劇場版 探偵オペラ「ミルキィホームズ ~逆襲のミルキィホームズ~」
・ロリータ服ブランド「BABY ,THE STARS SHINE BRIGHT」「ALICE and the PIRATES」
・ハッカドール

≪プロモーション≫

・テレビCM放送(東京MX)
・コミックマーケット90出展(8月予定)

≪その他≫

・5人の乙女によるアイドルユニット「LOVE☆MAXガールズ」結成。
・オリジナルソング展開、CD発売など
・全40種類のLINEスタンプ販売開始

ケイブ4
▲ミルキィホームズとのコラボも(HPより)

乙女ゲームということもあり、コラボもユニークです。
余談ですが、ロリータ服ブランド「BABY ,THE STARS SHINE BRIGHT」は、他社でみるとenish社の「ガルショ☆」とのコラボ実績があります。
こうしたアパレルとゲームのコラボも珍しく興味深いですね。

ゲームが好調に推移していることもあり、今後、IPとのコラボなどは多数出てくると思われます。

 

”月商3億円のタイトルへ”

また、プロモーションも初のTVCMも展開するなど積極的に実施。マスによるプロモーションは引き続き展開していくとのこと。
また、8月のコミケ出展が決定しており、益々勢いが加速していきそうですが、目標は月商3億円とのことで、今期期待が掛かります。

◆売上構成比でネイティブゲームが70%超に

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▲2016年5月期決算説明資料より

上記、四半期毎の売上構成比の推移ですが、PCゲームの「真・女神転生IMAGINE」が終了したこともありPCオンラインゲームの売上高が減少しました。
ただ、先述している通り「ゴシックは魔法乙女」のヒットもあり、ネイティブゲームの売上比率が直近四半期で73%と全体の7割まで上がってきています。
昨期初でみると40%程度だったこともあり、大幅に伸ばしてきたことがわかります。

 

”ケイブ祭りも復活”

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ケイブといえば自社のリアルイベント「ケイブ祭り」がありますが、昨期は5年ぶりに開催され、盛況となった模様で、
業績だけでなくこうしたイベントでも再び盛り上がりを見せています。

 

◆今後の新たな展開とは

今期については引き続き「ゴシックは魔法乙女」に注力ですが、見方によっては、1タイトルでの数字が大きいことも懸念材料かと思います。
ただ、今期はもう一つ気になる展開があります。

ケイブ7
▲MobirixのHP

韓国のMobirix社との業務提携が4月に発表されていますが、グローバルへの動きが加速していきそうです。
得意とするシューティングゲームと新領域の3D物理パズルゲーム「キューブドロップ」にてまずは国内ユーザーを使ったマーケティングを行いながら、
グローバル展開への展開実績豊富なMobirix社との連携により海外市場におけるヒットを目指していくこととなりそうです。
上半期中に3-4本の新規タイトルを配信予定とのことでこちらも期待です。

今期は既存タイトルに加えグローバル展開も楽しみなケイブ。V字回復後のさらなる拡大に向け、動向に注目です。