既存タイトルが中長期に入り業績に変化が出てきたスマホゲーム大手3社「ガンホー」「コロプラ」「ミクシィ」が考える次の一手とは?

absuke absuke
2016/08/12 (Fri)
スマホゲーム集客


既存タイトルが中長期に入り業績に変化が出てきたスマホゲーム大手3社「ガンホー」「コロプラ」「ミクシィ」が考える次の一手とは?

今回は本コーナーでもたまに取り上げます、ガンホー、コロプラ、ミクシィについて。

この3社、”BIG3”とも言われることもある会社ですが、「パズドラ」や「白猫プロジェクト」、
「モンスト」といった超大ヒットゲームを持つゲーム会社です。

そんな大ヒットゲームを持つ各社ですが、大きな成長を続けてきていますが、
ここ最近、減収や減益といったかたちで、業績に変化が出てきています。
フォーカスして見ていきたいと思います。

 

スマホゲーム3社_1

出典:各社 決算説明資料より数値引用

 

◆ガンホー(2016年12月期2Q)

売上高:614億4,300万円(前年同期比-25.4%)
営業利益:266億6,600万円(同-35.7%)
営業利益率:43.3%
当期純利益:168億700万円(同-36.1%)

「パズドラ」がリリースからまもなく5年と、中長期に入ってきたこともあり減少傾向が続くガンホー。
とはいえ、引き続き大きな数字ではありますが、国内では今年6月時点で4,200万DLと、
もはや”定番ゲーム化”したことによって頭打ち感が出ているのも事実といえます。

 

◆コロプラ(2016年9月期3Q)

売上高:売上高645億7,900万円
営業利益:256億2,200万円
営業利益率:39.6%
当期純利益:147億4,600万円
※初連結決算のため前期比無し

今Qから連結決算となったコロプラ。Qベースの前年同期比でみると増収となっていますが、
直近四半期比でみると減収減益となりました。要因は「白猫プロジェクト」の不調。
5月の白猫PJがかつてない程に落ち込んだ様子です。

 

◆ミクシィ(2017年3月期1Q)

売上高:473億4,400万円(前年同期比-5.5%)
営業利益:201億3,000万円(同-17.3%)
営業利益率:42.5%
当期純利益:135億7,800万円(同-14.9%)

今期の出だし1Qは、前年同期比および直近四半期比で減収減益となりました。
要因としては、「モンスターストライク」が主軸のエンターテイメント事業の不振。
「モンスト」におけるゲーム内イベントが一部不調だった模様です。
一方で、イベントに係らない収益については安定的に推移しています。

 

”各社の次の一手とは”

既存タイトルのシェアがまだまだ高いこともあり、各社 次の一手が必要となってきそうで、
そのあたり見ていきたいと思います。

 

◆ガンホー

下記に列挙しましたが、「パズドラ」ブランドの価値向上における仕込みは多いかと思います。

≪直近の主なトピックス≫
・「パズドラ」初の中国展開(TencentのWeChat/QQで配信開始)
・3DS版「パズドラクロス」が発売開始
・パズドラシリーズ初のTVアニメ化
・ホビー商品展開/クロスメディア展開
・パズドラレーダー(機能追加や店舗コラボ)

スマホゲーム3社_2

▲ガンホー決算説明資料より

”パズドラ経済圏”を構築していくフェーズで、様々な角度から仕掛けていっています。

また、新規ゲームの開発でみてみると、主にコンソール向けF2Pの市場開拓に向けて新作ゲームを開発中のようです。

スマホゲーム3社_3

▲ガンホー決算説明資料より

平成28年中に正式サービス開始予定のスマホ向けゲーム、PS4向けオンラインアクションゲーム「LET IT DIE」。
こちらは北米向けに先行配信予定。
その他では、パートナーパブリッシング事業にて、4月にPS4向けステルスアドベンチャーゲーム「Republique」の発売を開始。
現在は、ゲームロフト社のスマホ向けゲーム「ディズニー マジックキングダムズ」を年内リリースに向け準備中となっています。

 

◆コロプラ

≪直近の主なトピックス≫
・スマホ向け新作テニスゲーム「白猫テニス」リリース
・新作VRゲームのリリース(STEEL COMBAT、Fly to KUMA MAKERなど)
・360度動画配信プラットフォーム「360Channel」5月開始

2016年期のゲームリリース計画については、6本→3本と下方修正が発表されていますが、新規タイトルの動きが好調な様子です。

新作アクションRPG「ドラゴンプロジェクト」は累計利用者数が300万人を突破、
期待の「白猫テニス」も累計利用者数が配信後1週間で早くも200万人を突破するなど、
初速が非常に良い状況で、今後の数字貢献が期待されます。

また、新たな注力領域であるVRや360度動画なども、続々とプロダクトが稼働しており、
中長期での種蒔きも着実に進行中となっています。

 

◆ミクシィ

≪直近の主なトピックス≫
モンスト関連
・ゲーム内コラボ企画(ウルトラマン、シン・ゴジラ)
・アニメが世界累計再生回数8,000万回を突破するなど好調で、12月の映画化が決定
・公式YouTubeチャンネル 登録者数30万人、視聴回数1億回突破
・海外展開(台湾・香港・マカオが好調)

その他
・「マーベル ツムツム」利用者数400万人を突破。海外展開模索中
・新作タイトル「ブラナイDASH」を8月リリース予定
・リアルイベントの強化(eスポーツ領域)
⇒「XFLAG PARK2016」や会「モンストグランプリ2016 チャンピオンシップ」開催

モンストは引き続きコラボ等を活発に実施していく印象です。「シン・ゴジラ」など話題性の強いIPとのコラボに期待が掛かります。
モンスト関連の他の動きでは、アニメが好調で映画化が決定しています。
一方、海外展開は細かい数字は出ておりませんが、北米では苦戦している印象です。

その他、モンスト関連もそれ以外でもリアルイベントが開催されますが、今後の市場拡大が予想されるeスポーツの領域も注力していきそうです。

 

以上、3社の業績と動きをまとめてみました。
ゲーム業界特有の浮き沈みもありますが、引き続き、スマホゲーム業界をけん引していく存在である各社の新たな動きを注視していきたいと思います。