業績好調の「モバイルファクトリー」好調の要因である位置ゲームはこの1年どんな取り組みをしてきたのか

absuke absuke
2016/10/26 (Wed)
スマホゲーム集客


業績好調の「モバイルファクトリー」好調の要因である位置ゲームはこの1年どんな取り組みをしてきたのか

秋の決算シーズンとなりましたが、スマホゲーム企業の決算発表の中でほぼ毎回トップバッターのモバイルファクトリー。ポケモンGOが世界的大ヒットをする中で、国産位置ゲームデベロッパーとして注目されております。

1年前当コーナーで書いたこともあり、1年前の決算との比較を見ていきたいと思います。

■利益率が向上するなど業績好調

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<2016年第3Q累計>
売上高:14億8,100万円(前年同期比+19.2%)
営業利益:4億6,100万円(同+98.7%)
営業利益率:31.1%
経常利益:4億6,200万円(同+106.1%)
純利益:3億500万円(同+123.5%)

まずは業績から振り返ります。今期好調で、過去最高益を更新するなど、前年同期比で増収増益。1年前と比較して、大きく成長しております。特に営業利益は約2倍となっておりますが、減価償却完了のタイトルが増加したことによる原価縮小が要因として大きいようです。

 

<2016年3Q単体>
売上高:4億9,900万円(前年同期比+12.7%)
営業利益:1億6,200万円(同+68.5%)
営業利益率:32.5%
経常利益:1億6,200万円(同+68.3%)
純利益:1億700万円(同+77.1%)

3Q単体で見ても、しっかりと伸びているのがわかりますが、営業利益率は10.8ptも向上していることがわかります。
3Q単体における売上構成は以下の通り

●ソーシャルアプリサービス
全体:2億9,300万円(+23.2%)
 -位置ゲーム:2億6,600万円(+66.6%)
 -スマートノベル:2,600万円(▲64.2%)

●コンテンツサービス
全体:2億500万円(+0.5%)

”位置ゲームが伸びている”

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上記の通り、会社としても最注力プロダクトとなっておりますが、位置ゲームが数字の伸びを牽引しております。位置ゲームの動きについて少し深掘ってみていきます。

 

◆地方創生のO2Oイベントが活性化

この1年間、「駅メモ」に関しては、行政や旅行会社と連携した動きが引き続き活発でした。

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▲2016年第3四半期決算説明会資料より

 

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<この1年での主な動き>
2月

・東京メトロ駅構内に実証実験用として設置したビーコンを使用するO2Oイベント

3月

・北海道新幹線 新青森~新函館北斗間の開業記念で 停車駅を巡るO2Oイベント

・リアル宝探しイベント「東京トレジャー鉄道」開催

6月

・「asoview!」と「駅奪取シリース゛」か゛コラホ゛キャンヘ゜ーン

7月

・「ステーションメモリーズ!」オリジナルグッズがKADOKAWAより発売
・関東/東海/関西のレジャー施設と付近の駅を巡るO2Oイベント開催

8月

・「駅メモ!」オリジナルBGMの配信開始

9月

・「地下鉄に乗るっ×駅メモ!」京都市営地下鉄とのコラボイベント開催
・「駅メモ!」×「H.I.S.クーポン」コラボ第二弾

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決算報告やこの1年の主なリリースを見ても、引き続き、アニメや旅行会社、市営地下鉄とのコラボが目立ちます。アクティビティ等の体験型イベントも第2弾を実施するなど継続的に実施。ここまで様々な地域(地方都市)でイベントを開催しているゲームも珍しく、位置ゲームならではといえそうです。
また、3月にはHIS等と「地方創生・観光プロモーションコンソーシアム」を設立しており、様々な企業が一体となって仕掛けていくことと思われます。上記で挙げたように地方で沢山の取組みを実施しており”地方創生”という大きなテーマも出てきますが、取組みにおける定量的なアウトプットも幾つか出てきております。
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▲モバイルファクトリーHPより

2015年12月17日(木)~2016年3月31日(木)の期間で行われた岩手県との共同キャンペーン「いわて×駅メモ!」では約4,700人のユーザーが参加し、開催期間中の経済効果が約2億3,400万円にも上った。

 

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▲モバイルファクトリーHPより

 

2015年に実施した同社展開の位置ゲームに関連するO2Oイベントでは、2万9,650人が参加し、6億6,739万円の経済効果があったとの試算を発表。

 

上記の通り、「駅メモ」を通して、位置ゲームがもたたす経済効果も実証されており、今後、取組みがされに加速していくものと思います。自治体や鉄道事業者だけでなく、O2Oという視点で見ると沢山の可能性を秘めているといえ、モバイルファクトリーに限った話ではなく、ゲーム×●●という形で多くのコラボが生まれることに期待したいと思います。

 

◆年末年始に向け大型コラボやプロモーションも実施

決算資料において、10-12月における以下取組みが発表されております。

・年末年始に向けて、大型IPとのコラボイベント実施予定
・首都圏向けの初のTVCMと交通広告実施予定
・固定ファンに魅力あるコンテンツ、イベントの実施

 

 

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▲2016年第3四半期決算説明会資料より

 

広告宣伝費もQベースで7,000万~8,000万円前後を推移しており、1年前とプロモーション量に差があるのも見受けられますが、「駅メモ」もいよいよTVCMに乗り出しそうです。同時に、初の交通広告の展開も予定しており、年末年始においてプロモーションが大きく強化されそうです。国産の位置ゲームデベロッパーとして邁進中ですが、更なる位置ゲーム拡大に向け、4Q以降の展開にも注目です。

 


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