「サイバーエージェント」ゲーム事業が年間売上1000億円超えを達成 その要因を探る

absuke absuke
2016/11/07 (Mon)
スマホゲーム集客


「サイバーエージェント」ゲーム事業が年間売上1000億円超えを達成 その要因を探る

今回はサイバーエージェントを取り上げたいと思います。AbemaTVの話題が先行しがちですが、ゲーム事業絶好調です。TVCMを見ない日がないくらいプロモーションも活発なサイバーエージェントのゲーム事業、好調の要因を中心に見ていきたいと思います。

 

2016年9月期ゲーム事業業績(通期)

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出典:http://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/irQp/TgYI/vSVF.pdf

売上高:1,226億3,800万円(前年同期比+40.9%)
営業利益:304億5,100万円(同+70.3%)
営業利益率:24.8%

売上、利益ともに過去最高を記録するなど大きく伸びました。上記の決算資料を見てもわかる通り、前期と比較して格段に伸び、年間売上規模は1000億円を、年間営業利益規模は300億円を超えてきております。この数字からも主力の各タイトルの好調ぶりが伺えます。

 

◆大幅な数字の伸びの要因は?

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出典:http://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/irQp/TgYI/vSVF.pdf

こちらサイバーエージェント決算資料おなじみのグラフですが、アプリストア上位のコンテンツが引き続き多く、改めてヒット率の高さが見て取れます。以前からのタイトルはもちろんのこと、2016年6月にリリースした「Shadowverse」もヒットとなっております。

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▲ヒット中のCygames最新作「Shadowverse」
”既存タイトルは息が長く 新規タイトルはヒット”
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出典:http://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/irQp/TgYI/vSVF.pdf

ゲーム事業の四半期ごとの売上高推移ですが、Q売上高は過去最高の345億円を記録しております。数字貢献シェアが高いのがFY2014にリリースしたタイトル、次いでFY2015のタイトルになります。また、先述した通り直近リリースしたタイトルも大きく数字貢献しているほか、リリースから約3年が経過したFY2013リリースのタイトルも数字シェアが一定ある状態となっております。直近のヒット率の高さだけでなく、以後の息の長さも数字に表れており、運営における上手さが見て取れるといっても良いかと思います。

 

”拡大した結果 現在ではガンホー超え”
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出典:http://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/irQp/TgYI/vSVF.pdf

こちらもおなじみのグラフとなっておりますが、売上高の比較ではガンホーを超えたとの発表がありました。特にFY2015からの伸びは大きなものがあります。元々ゲーム会社ではないですが、ゲーム事業がいかに大きな事業に育ったかがわかります。

 

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出典:http://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/irQp/TgYI/vSVF.pdf

人的リソースとしても1253人とサイバーエージェント全体で31.5%と広告事業に次いで多い人数となっております。人的な数字面でも重要なプロダクトであることが伺えます。

 

◆2016年期のCygamesの主な動き

ここで、ゲーム事業の中心であるCygamesの2016年期の主な動きを振り返りたいと思います。
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2015年10月 マジックザ ギャザリング プロプレイヤーとスポンサー契約。Team Cygames発足。

2015年11月 M-1グランプリ協賛

2015年12月 THE MANZAI 協賛

2016年4月 アニメーション制作会社 CygamesPictures設立

2016年5月 スマホ・PC向け漫画サービス「サイコミ」配信開始

2016年6月 2D/3Dアニメやゲーム背景およびデザイン専門会社「草薙」子会社化

2016年6月 基礎技術開発の体制強化を目的とした研究所 Cygames Research 設立

2016年6月 日本最大のインディーゲームイベント「BitSummit 4th」協賛

2016年8月 「CEDEC2016」協賛

2016年9月 コーポレートCM放送開始
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Cygamesにとって、多方面に活発な一年だったのではないでしょうか。各タイトルのTVCMをはじめとする大規模なプロモーションは、イベント関連も多かったように思えます。また、宣伝という意味ではTV番組での冠スポンサーや協賛もありました。事業という点でみますと、漫画サービスの開始や、e-sport領域への積極的な展開も見受けられました。
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▲CygamesPicturesのHP

コーポレートとしては、アニメーション制作会社を立ち上げたり、会社買収もありましたし、研究機関の立ち上げもありました。開発体制の強化も着々と進んでいるようです。

 

◆今期の動きは?

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出典:http://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/irQp/TgYI/vSVF.pdf

そんなCygames等強いゲーム会社が集うサイバーエージェント、今期既に2本リリースされておりますが、1Qでさっそく4本リリース予定となっております。

 

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出典:http://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/irQp/TgYI/vSVF.pdf

2Q以降で4本リリース予定で、今期全体としては8本。注目のCygames提供2タイトルは後半に登場予定となっております。「Shadowverse」をはじめFY2016リリースのタイトルに注力しつつ、次の仕込みも着々と進行しております。
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出典:http://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/irQp/TgYI/vSVF.pdf

数字面で見ますと、今期の見通しとしてはやや保守的でゲーム事業における営業利益は280億円を見込んでおります。(前期316億円)

 

サイバーエージェントの最近のトピックスとしては、「AbemaTV」が話題ですが、全体営業利益の82.8%をゲーム事業で生んでおります。「AbemaTV」のような新規事業への投資原資を生んでいる事業として、引き続き重要な役割を担っていくものと思われます。今期もその動向から目が離せなくなりそうです。


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