決算資料でみる企業動向/gumiが今期に入り2Q連続で大幅黒字化!売上も上場時水準に戻りつつあり好調を維持。その要因とは?

absuke absuke
2016/12/12 (Mon)
スマホゲームマーケティング


決算資料でみる企業動向/gumiが今期に入り2Q連続で大幅黒字化!売上も上場時水準に戻りつつあり好調を維持。その要因とは?

gumiが好調のようです。以前にも取り上げた通り、前回決算にて黒字化して以降、注目の決算発表となりましたが、2017年2Qも大きな黒字となったようで、要因分析をしてみたいと思います。

 

まずは先週金曜日に発表された2Qの数字から見ていきます。

<17年4月期2Q決算 ※Q単体>
売上高:59億4,500万円(前年同期比+8億8,900万円)
営業利益:3億1,000万円(同+12億7,800万円)
経常利益:3億6,400万円(同+14億2,900万円)
当期純利益:5億900万円(同+16億4,800万円)

全ての数字において、前年同期比および直前四半期比で増収増益を達成。Qベースの売上としては59億円と、上場前後の数字水準に戻してきております。営業利益に関しては3億円を突破するなど、前年同期比で大きく黒字転換しております。

 

今期に入り大きく黒字化

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上場した頃(2014年12月)からの業績推移を振り返ってみます。売上規模こそ上場前後が高い数字を記録しておりますが、利益に関しては、苦しい時期を乗り越え今期に入ってから黒字化を達成しております。

 

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出典:17年4月期第2四半期決算説明会資料
”ユーザーのコイン消費額は過去最高を記録”

振り返ってみますと、上記資料にあるように上場時は2013年7月にリリースした「ブレイブフロンティア」への依存度が高い状況でしたが、「ファントム オブ キル(ファンキル)」「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス(FFBE)」「誰ガ為のアルケミスト(タガタメ)」「クリスタル オブ リユニオン(クリユニ)」のリリースおよびヒットもあり複数タイトルで着実に数字を積んできているのがわかります。特に前期に立て続けにリリースした「FFBE」「タガタメ」「クリユニ」の数字貢献が本格的に入ってきており、今期2Qのユーザーのコイン消費額は過去最高を記録しております。この数字は引き続き伸びていくものと予想されます。

 

黒字化の要因は?

黒字化の要因を紐解いていきますと、コストの抑制やプロモーションの効率化が主に挙げられるかと思います。コスト面を少し深掘って「売上原価」と「販管費」に分けてみていきたいと思います。それぞれの構成要素は以下の通り。
◆売上原価
支払手数料
人件費 ※開発部門の従業員の給与
外注費
通信費
その他

 

◆販管費
広告宣伝費
人件費 ※開発部門以外の従業員の給与
その他
上記の要素について、2015年4月期と現在の状況を比較してみたいと思います。

 

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上記表の枠で囲っている「開発部門における人件費」と「広告宣伝費」の2点が大きく変化しているポイントとなります。それぞれの比較は以下の通り。

 

◆開発部門における人件費
2015年4月期:10億円前後
2017年4月期2Q:7.7億円
◆広告宣伝費
2015年4月期:17~19億円程度
2017年4月期2Q:5億円

 

”売上高広告宣伝費率が一桁台に”

開発部門における人件費は、海外子会社の再編等によるリソース調整が大きいかと思います。広告宣伝費に関しては、継続した広告効果検証によるプロモーションの効率化が要因。上場時30%弱あった売上高広告宣伝費率は、今回の2Qに関しては8.5%となっております。先日、イグニス社のエントリーでも、プロモーション適正化が見て取れましたが、ソーシャルゲーム各社も事業展開歴が長くなってきておりプロモーションにおけるノウハウが溜まってきていることが伺えます。プロモーションの中身は不明ですが、TVCMとネット広告の両軸ともに効率的なプロモーションが出来ているものと思われます。

 

3QはQ売上60億超えを見込む

そんな好調gumiですが、3Qの売上予想としてQ売上で63億円を見込んでおります。60億円に乗せてきますと、上場時の売上水準に戻ってきます。利益は黒字化しており、ここからさらにドライブが掛かってくることが期待されます。強烈な注力度合を感じるVR事業含め、足元の各タイトルの進捗にも注目です。