【スマホゲーム市場定点観測】開発方針の変化も見られるスマホゲーム会社の海外展開…「上場スマホゲーム会社の海外売上比率」を調査してみた

absuke absuke
2017/04/20 (Thu)
スマホゲーム集客


【スマホゲーム市場定点観測】開発方針の変化も見られるスマホゲーム会社の海外展開…「上場スマホゲーム会社の海外売上比率」を調査してみた

今回は各社のグローバル展開について、少し深掘ってみたいと思います。
1年半前にも本コーナーで調査しておりますが、各社のグローバル展開にも進展が出ているようで、
改めて調査してみたいと思います。

 

”ガンホーはグローバル配信を前提とした開発方針に”

「進展」という意味の象徴的な動きで見てみますと、
2月に行われた ガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下 ガンホー)の2016年12月期決算説明会にて、
ゲーム開発方針変更の発表がありました。

 
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出典:ガンホー2016年12月期決算説明会資料

日本発のゲーム開発からグローバル配信を前提とした開発に変更とのこと。
ユニバーサルデザインのゲーム開発へ。その一つ目のタイトルとして「LET IT DIE」をリリースしていますが、
2016年12月に北米・欧州にて配信を行い、追って2月に日本およびアジアでの配信がスタートしています。
今までは日本発が基本でしたが、こういった展開が今後の基本になるかもしれません。

 
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出典:ガンホー2016年12月期決算説明会資料

こうした背景には、日本におけるスマホゲーム市場の変化があります。
これまで拡大傾向にあったものの、2014年あたりから一定の成熟感が出てきていることもあり、
こうした意思決定をする会社も出てきています。
大手デベロッパーのガンホーがこうした発表を行ったことは大きな意味を持つと思います。

 

大きな比率変動なしも海外売上は増加傾向

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※各社決算資料より引用
※決算資料に海外事業の数字記載のある会社のみ

では、各社の海外売上比率はどの程度なのか見てみたいと思います。
まだまだ、海外売上を公開している会社が少ない状況ですが、公開している会社のみでまとめてみました。
期間は会社によってバラつきがあるため、あくまで参考値ですが、gumiが24.3%と高い状況です。
その他、ボルテージ、エイチーム、KLabが15%以上を記録しております。

 

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一年半前に調査した時と比較してみたいと思います。
調査期間が異なることもあり、こちらも参考程度ですが、
こうして見ると、gumiの海外比率は下がってきていることがわかります。
また、各社微増微減とそこまで大きな変化はないことがわかりますが、海外の売上規模は着実に増加しています。
特にKLab、エイチームは年間で30億円前後の売上規模になっています。

 

展開地域は引き続きアジアが好調

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引用:バトルガール ハイスクール繁体字版HP

各社のリリース等を見てみると、
現状各社の海外展開は台湾、中国、韓国、香港、東南アジア等のアジア圏が多く、
当面はアジア圏での躍進が多くみられそうです。
一方で、2016年は、2月にKLabの米国のスタジオ「KLab America」が、
10月にDeNAの海外ゲーム子会社「DeNA Global」が解散になるなど、
日本デベロッパーの欧米展開が苦戦していることが見受けられます。

 

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引用:ボルテージのプレスリリースより

直近で見ると、例えば、gumiの「ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス」のような世界的に人気な強力なIPですと、
欧米における展開も躍進が期待されるかもしれませんが、
ボルテージのようにオリジナルタイトルで勝負を続ける会社もあります。
各社様々な形で海外展開を行っておりますが、日本国内の市場に変化が見られる中、今後の各社の動きに注目です。