【決算資料にみる企業動向】新規積極投資も既存事業好調の「gumi」が大幅黒字転換を達成!その要因と直近の動向を探る

absuke absuke
2017/06/20 (Tue)
スマホゲーム集客


【決算資料にみる企業動向】新規積極投資も既存事業好調の「gumi」が大幅黒字転換を達成!その要因と直近の動向を探る

先日、gumiの通期決算が公表され、好調ぶりが伺える結果でした。
ここ1年はVR関連でのトピックスが多かった同社ですが、しっかりと既存事業が成長しています。
その点も踏まえ振り返えりたいと思います。(各出典:gumi2017年4月期決算説明会資料)

大幅黒字転換を達成

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<2017年4月期通期決算>
売上高:259億3,300万円(前期比+20.9%)
営業利益:16億5,000万円(同▲22億2,900万円)
経常利益:17億3,400万円(同▲22億5,600万円)
当期純利益:13億8,300万円(同▲32億9,900万円)

 
まずは業績から。
売上も伸びましたが、特に利益面で大きなインパクトが残った期となりました。
以前から取り組んでいる収益構造の改善が奏功し、
16年4月期純利益▲32.9億円⇒17年4月期純利益13.8億円と、大きく黒字転換を達成しています。
ブレイブフロンティアがリリースから4年と中長期になってきたこともあり、
減収傾向にあるものの、「誰ガ為のアルケミスト」や「クリスタル オブ リユニオン」、
「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」等の伸長貢献により、
売上に関しても前期比で増収となりました。

 

主なタイトル動向

ブレイブフロンティア
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リリースから長い期間が経過していることもあり、売上やMAUは減少傾向。
それでも、安定したユーザーベースがある人気タイトルということもあり、
一定の売上を維持しながらの進行となりそうです。

 
ファントム オブ キル
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2周年を迎えた 通称ファンキル。
売上も好調そうですが、IPコラボやTVCMの実施等によりユーザーが増加、
4月に400万ダウンロードを突破しています。
また、5月にはPC版をリリース。新たなユーザー獲得を引き続き注力していく。

 
誰ガ為のアルケミスト
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こちらは1周年を迎えた タガタメ。
コラボ企画を増やしている印象で、FFXVとのコラボにおいてはTVCMも実施するなど、
注力ぶりが伺えます。
売上もユーザー数も順調に推移しているものと思われ、
今後の大きな柱としても期待が掛かります。

 
ドラゴンジェネシス
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5月に3周年を迎えたドラジェネ。
多少の波はあるものの、イベント等によりユーザーおよび売上がまだまだ増加しています。
秋頃に新コンテンツを導入予定とのことで、中長期に入りながらも注力しています。

 

クリスタル オブ リユニオン
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クリユニに関しても、有力IPとのコラボを積極的に実施中。
また機能改善・追加も行っており、ユーザーベースは拡大中。
今後の成長が期待されるタイトルで主力タイトルへの成長が見込まれます。

 
ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス
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これまで振り返ってきたタイトルとは異なる他社IP系タイトルのFFBE。
FFシリーズはやはり強力で、ランキングも常に上位におり、売上も安定的に推移していることが伺えます。
TVCMを実施している他、『FINAL FANTASY Ⅶ』のクラウドが参戦したことが、
更なるユーザーベース拡大に繋がっている模様。今後のイベントやコラボも期待が掛かります。

 

主な海外タイトル
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海外展開タイトル動向です。
概ね好調そうな印象ですが、「クリユニ」等に見られる配信地域の拡大によって、
どういったインパクトが出るのか今後の動向にも注目していきたいと思います。
開発中の海外展開新規タイトルとしては、「タガタメ」があります。
開発が順調に進んでいるとのことで、リリースが待たれます。

 

”国内売上比率が引き続き上昇”
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<gumi言語別売上比率>
FY16:国内75.8% 海外24.2%
FY15:国内70.4% 海外29.6%
FY14:国内58.2% 海外41.8%
FY13:国内69.3% 海外30.7%

国内外のタイトルを振り返ったところで、言語別売上を見てみたいと思います。
上記が比率の推移になりますが、ご覧の通り2014年度の41%をピークに、
海外比率が減少しております。
国内の伸びが著しいということもありますが、
自社タイトルの海外展開も注力していくとのことで、
海外比率の動向に今期も注目したいと思います。

プロモーション改善が奏功

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先述した通り、利益創出の背景にはコスト面での改善も奏功していますが、
中でも広告宣伝費に関しては著しい改善数字が出てきています。
FY15における売上高広告宣伝費率は16.5%だったのに対し、
FY16は10.3%と前期比で-6.2ptと、大きな改善が見られました。
FY14に関しては更に高い数値だったこともあり、ノウハウが貯まってくる中で、
効率的なプロモーションが実施出来ていることがよくわかる結果となっています。

 

VRに関しては引き続き積極投資

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新規事業であるVR事業に関しては、積極投資が続いています。
5月には新たに北欧に地域を拡大させ、
「Nordic VR Startups」を現地企業Nordisk Filmとの連携により設立。
VRインキュベーションプログラムを展開する。
アメリカでの投資を行うVR FUNDにおいては、初のExit案件が登場しています(Googleが買収)。

 
”自社コンテンツ開発も着々と進行中”

 
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VR関連に関しては、これまで投資がメインでしたが、
第2フェーズともいえる自社コンテンツの開発に向けた動きも着々と進行中です。
3月にはよむネコ社をグループ化、その他 VRゲーム開発のPlaysnak社への出資も発表しています。
VR事業に関しては、投資とコンテンツ開発に注力すると思われますが、
今後ますます動きが活発化しそうです。

 

以上、gumiの2017年4月期振り返りになります。
既存事業が好調に推移する中、新規事業への投資も積極的に実施しており、今期もトピックスが多い1年となりそうです。