【スマホゲーム市場動向】スマホゲーム各社の開発費はどのような推移を辿っているのか?高騰が叫ばれるゲーム開発費を調査

absuke absuke
2017/07/12 (Wed)
スマホゲーム集客


【スマホゲーム市場動向】スマホゲーム各社の開発費はどのような推移を辿っているのか?高騰が叫ばれるゲーム開発費を調査

今回は約1年半ぶりにスマホゲーム各社の「開発費」にフォーカスしてみたいと思います。
前回は2015年末に書きましたが、スマホゲーム開発における開発費の高騰ぶりを伺うことができました。
ゲームのクオリティが上がる中で開発費がどういう推移を辿っているのか見ていきたいと思います。

前回同様ですが、ここで見ていく開発費ですが、
「外注費」と「人件費(労務費)」の2つの軸で見ていきたいと思います。
人件費に関しては、売上原価に含まれるもの(=開発スタッフの人件費)と
販管費に含まれるもの(=開発部門以外の人件費)がありますが、
「開発スタッフの人件費」を抽出しています。
会社によって記載・計上が異なるケースがあり、多少差もあるため、
参考値として見て頂ければと思います。

 

スマホゲーム各社の開発費

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※IR資料より費用を抽出できた会社のみ記載

ゲーム以外の収益が大きい会社は除外しているのと、
IR資料にて費用が確認できた会社の7社をサンプルに推移を見てみました。
前回同様ではありますが、ミクシィ、コロプラ、gumiあたりは、
Qベースで10億円以上と会社規模に比例して開発費の規模も大きいです。

 

”開発費は増加傾向”

参考程度の数値にはなりますが、
ザッと1年スパンで切ってみた時の7社の合計数字を足し上げると、以下の通りとなります。(※gumi社のみ変則)

2014年:279億7,700万円
2015年:416億5,900万円
2016年:465億8,800万円

上記見て頂いてわかる通り、開発費用が年々増加傾向にあることがよくわかります。
調査した7社のうち半数以上が増加傾向にありました。
冒頭で述べた通り、ゲームにおける表現方法も多様化するなど、
ゲームクオリティは確実に上がり、ユーザーが求めるものも高くなってきているかと思います。
そうした背景も開発費高騰の要因の一つとなっているのではないでしょうか。
これから、VRやARなど新領域も出てくる中で、この指標がどのように変化するのかも注目したいと思います。

 

突出して開発費が高かったのはミクシィ

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▲モンスターストライク公式サイトより

調査した7社の中で突出して開発費用が高かったのはミクシィです。
ゲーム以外のメディア事業も含んでいますが、
直近2017年1-3月は 人件費:7億9,600万円/外注費:57億3,000万円で計65億2,600万円でした。
2014年はQベースで20~30億円程度でしたが、年々増加し、現在60億円台まできています。

モンストをはじめとした既存タイトルに、
引き続き大きな費用を割いて拡大していくと思いますが、
新規タイトルも仕掛けているようで、第2第3の柱となるタイトルの登場にも期待が掛かります。
今期はエンターテインメント事業部の投資額として130億円(予定)を用意。
開発以外の話になりますが、施策も多数実施するようで、そちらの動向も楽しみにしたいと思います。

今後も増加傾向が予想される

各社で波はあるものの、1年半ぶりの調査でも引き続き、
ゲーム開発における費用の増加を見て取ることができました。
ただ、各社それぞれの状況もあり費用圧縮する会社も一部では見受けられました。
ヒットの有無が左右する領域でもありますし、
ソーシャルゲーム市場の成長に一定の落ち着きが出てきた中で
今後の各社の開発動向も気になるところです。